1年生学習サポート会にて豊田副学校長が講義しました



12月1日4日と学習サポート会を行いました。学習サポート会は、任意出席の授業で、今月は、各領域の試験対策ということで行いました。1月にある認定試験に向けて傾向など講義がありました。
その中で、豊田 百合子副学校長(元 大阪府看護協会会長)に「地域包括ケアシステムを担う看護」というテーマでご講演がありました。

 講演の冒頭では、豊田副学校長が厚生労働省・大阪府看護協会長・看護学校教員時代・国立循環器病センター看護部長時代な改革に尽力された経験などエピソードを交えてお話ししてくださいました。

続いて本題では、高齢化に伴い、社会保障給付の変化や死亡場所の変化、多死社会化など、日本の医療を取り巻く状況が昔と比べて大きく変わっていることや、患者像が多様化・複雑化し、「短期間の集中的な入院医療」と「普段の生活を支える在宅医療」が必要になっていることをお話されました。そして、このことから、地域単位で医療・介護・予防・生活支援・住まいのサービスを切れ目なく提供する「地域包括ケアシステム」の構築の必要性や、それを実現させるため、「看護と介護の連携」や「認知症ケアのための看護職連携」の必要性を具体例を挙げながら分かりやすくお話ししてくださいました。

最後に、看護倫理についてお話ししてくださいました。その中で、最近の看護師の問題点の一例として、「ナースステーションでコンピュータの前にばかり座っていて、患者に寄り添わないことが多くなってきたと感じる」ことを挙げられ、患者への声かけなど寄り添うことの大切さを伝えてくれました。

 学生はメモをとりながら「豊田副学校長の『看護は人を幸せにする仕事』という言葉に感銘をうけた」、「詰め所でパソコンの前にいる看護師が多いということに納得した。カルテ入力することに一生懸命になってしまっていた。患者のもとに行き、患者のために援助を行っていかなければいけないと思った」といった感想が聞かれました。

1年生の皆さん、1年生も終盤に差し掛かってきました。この調子で皆さん頑張っていきましょう。